ネットワークの基本知識

TCP、UDP

IPの上で動作するプロトコルです。TCPはデータの損失を防ぐ為に通信相手と打ち合わせをしながら通信します。
エラーが発生した場合、そのパケットの再送を行います。これに対してUDPは速度優先の為に、パケットのエラー訂正などの機能はありません。
多少パケットが損失しても問題ない場合に利用されます。画像や音声配信やブロードキャスト配信等です。

ポート

通信をする時に仮想的に作られる出入口の番号です。どのプログラムと通信するのかは、この番号で決まります。
番号は 0~65536 までありますが、1~1024 までの番号はあらかじめ予約されていて使用するプログラムが規定されています。
知っておく必要がある代表的なものは下記のようなものです。

80 ------ http(Webサーバー)
21 ------ ftp (ftpサーバー)※一部20を使用する
110 ------ pop3(pop3サーバー)※メールの受信サーバー 
25 ------ smtp(smtpサーバー)※メールの送信サーバー 

135 ------ DCE準拠RPC ※よくネット上から進入する為にこのポートを攻撃される事がある。
137~139 - Windowsの共有関係で利用される。
445 ------ Windowsの共有関係で利用される。(Win2000/XP)

135、137~139、445はインターネット接続する場合にはルーター側で必ずフィルタリングをかけて外部からのこのポート宛パケットを遮断する必要があります。
特にOSがWindows2000/XPの場合にはこのポートを利用した攻撃によってウイルス感染が広まった事があります。
現在でもこのタイプの攻撃パケットはインターネット上に大量に流れています。
最近のブロードバンドルーターであれば大抵の場合は標準でこのポートは塞がれていますが、古いタイプのルーターの場合、設定されていないケースが多いです。

上記ポート番号は、受信側(サービス提供側)の番号です。送信側のポートはランダムにその都度生成されます。(1024より上の番号)